iPhone5の発売が決め手になり、日本国内で大手3社の通信速度の比較記事が相次ぐなどLTEブームが起きています。
iOSよりAndroidスマートフォンの利用が目立つ韓国のLTE通信利用者数は、iPhone5が出るずっと以前の今年の6月の時点で600万人を突破しているほど普及されています。特に韓国で最も早くLTEを導入したキャリア、SK Telecomeは300万名以上のLTE加入者を確保し、アメリカのVerizonに続き世界2位となっているほどです。
しかしながら、実際韓国でLTE対応スマートフォンを持っていて、インターネット接続時にLTEを使っている比率は38.1%にしか及ばないという衝撃の調査結果が。
日本でもLTE対応のiPhone5が発売され、SoftbankとAUが絶賛通信網を増やしているところですが、まだまだLTEを使えるエリアがかなり限定されていますよね。
どうして世界2位のLTE加入者を持っている韓国でも、実際LTE利用率は低いのでしょうか。
原因●1 LTE利用可能エリアがあまり・・・
LTE通信速度に満足する(73%)けど、エリアカバー率に満足するという答えは39.6%韓国放送通信委員会で4千人のスマートフォン利用者を対象にした調査結果をみるとどうやらエリアカバー率に関してはあまり満足度が高くないようですね。
原因●2 Wi-Fiが充実しているから要らない!
LTE利用者のWi-fi利用率は39.2%でLTE通信利用率の38.1%より高いです。
3Gの比重は22.7%でまだまだ使われていますね。
注目したいのはWi-fi利用率がわずかな差ではありますが、一番高いところ。
韓国では消費者から携帯の料金をさげてほしいという不満が年々高まっています。
それで大手キャリア3社で料金削減の変わりに行っているのが「無料Wi-Fiスポットを増やす」ことなのです。
キャリアが他の施策ではなく、Wi-Fiスポットを積極的に増やしているのには理由があります。
OECDの発表によると、韓国は1人あたりインターネット・トラフィックが1位で、2位のカナダと2倍近い差が開いています。
人口5000万人の小さな国にもかかわらず全世界IPトラフィック総量の10%を使っているのです。
スマートフォンからのトラフィック利用量もグローバル平均の3.2倍で世界1位。
これじゃ大手キャリアだって負担が大きいでしょうね。
そういった側面もあり、キャリアの方針でもありますが、国レベルで積極的に無料Wi-Fiスポットを増やしています。
今年の年末まではさらに全国2,000ヶ所でキャリアに関係なく使える無料Wi-Fiスポットが増えるそうです。
確かにWi-Fiが充実してたら3G/4Gは相対的に使わなくなるかもしれませんね・・・
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とはいえ、せっかくLTE対応スマートフォンを買ったのならLTEを使いたいですよね…
筆者自身も初めてiPhone5でLTEにつながったときの感動を忘れられません。
LTE利用可能エリアが早くもっともっと増えてほしいものです。
参考記事(韓国語)
ETNEWSの記事
アジアTodayの記事