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※(2012年11月19日追記)ラインのゲームプラットフォームが本格的にオープンしました byLINE公式ブログ
「年内にLINEが本格的にゲームプラットフォーム化する!」
7月に行われたNHN Japanのカンファレンスで、今後のマネタイズの話と同時に発表された、ゲームアプリのLINE Birzzle(ラインバズル)。
10月9日のNHN Japanの発表によると累積ダウンロード1,000万件を突破したそうです。
そして年内にLINE Gameで追加で10タイトルのゲームアプリを公開する予定。
グローバル登録ユーザー数6,500万人を突破し、日本のモバイルコミュニケーションアプリ市場で独走しているLINEが本格的にゲームプラットフォーム化したらモバイルゲーム業界に与える影響は大きいでしょう。
LINEがゲームプラットフォーム化したとしたら、どんなゲームが成功する確率が高いのだろうかと気になっている方も多いでしょう。
そのヒントをカカオトーク(kakao talk)から見つけられるかもしれません。
カカオトークといえば最近Yahoo Japan(ヤフージャパン)が50%出資したことで話題になった韓国のモバイルコミュニケーションアプリ。
実は今年の7月よりすでに本格的にゲームプラットフォームを公開し、実績を次々と生み出しているのです。
一体どんなゲームが人気を集めているのでしょうか。
※ここでご紹介する順番とゲームの順位は関係ありません。
1●Any Pang(エニパン)
開発会社:SUNDAYTOZ(サンデートズ)
いうまでもなく圧倒的な1位です。全国的なAny Pangブームを引き起こし、東方神起のジェジュンなど有名芸能人もはまっているのだと。
お盆の時期にはいつも仲の悪かった姑さんとAny Pangで盛り上がったという声があがってくるなど、年齢・性別関係なしに愛されているゲームです。
LINE Birzzleが公開してから95日で累積ダウンロード1,000万件を記録したのなら、Any Pangは公開後50日で累積ダウンロード1,500万件の実績です。
一日の売上は2億5000万ウォン(約1,750万円)と、収益創出にもつながることが立証されました。
本来ゲーマーじゃなくても簡単に操作できるパズルゲームで、ゲームをたくさんプレイするためには友達に「ハート」を送ってもらう必要性があり、周りを巻き込んで楽しむ仕組み。
国内人口80%がカカオトークのアクティブユーザーってぐらい急力なソーシャルグラフとその特性を配慮したそのような設計が決め手にだったのでしょう。
Any Pangの成功で、Candy Pang、Change Pang Pang(チェンジパンパン)、Boseok Pang(宝石パン)、Space Pang(スペースパン)、Puzzle Zoozoo(パズルジュージュー)などと類似のパズルゲームが次々と出ていて、現在カカオでPang類ゲームのリリースに制限をかけている状況だそうです。
《参考記事》
韓国でソーシャルゲームを出すならローカルSNSのプラットフォームを狙え
2●Candy Pang(キャンディーパン)
開発会社:wemade entertainment(ウィメイドエンターテイメント)
Any Pangの後にでたパズルゲームです。
公開して15日間で累積ダウンロード1,000万件達成。
公開して5日の時点で一日売上2億ウォン(約1,400万円)突破。
おかげで会社の株価も50%あがったそうです。
3●Dragon Flight(ドラゴンフライト)
開発会社:ネクストフロア
今月の8日から一週間、韓国App Storeで最もダウンロード数の多かった無料アプリです。iPhoneとiPad両面において2週間連続トップを守り抜きました。
ゲームのルールはシンプル。ドラゴンに乗って空を飛びながら敵を撃ち落とし、コインを集めるものです。乗っているドラゴンは自然に前進するのでコントロールするのは左右方向のみです。
Dragon Flightの一日の売上は3億ウォン(約2,100億円)と推定されていて、しかも開発会社のネクストフロアは金代表一人でやっているというところでも業界で注目されています。一部外注作業をのぞき、一人で作ったゲームが大ヒットしたということで韓国版シリコンバレーの奇跡とも評価されています。
※追記:2012年10月31日現在、Dragon Flightの日間売上は20億ウォン(1億5千万円)と推測されているそうです
4●I Love Coffee(アイラブコーヒー)
開発会社:PATISTUDIO(パティスタジオ)
▲I Love CoffeeとCaffebeneのコラボイベント
現在、韓国・中国・タイ・台湾の4カ国で利用者数が1,000万人を突破し、一日の売上は1億5000万ウォン(約1,050万円)となっています。
カフェを運営するソーシャルゲームのI Love Coffeeは、先日全国フランチャイズカフェのCaffeBene(カフェベネ)と共同プロモーションを行い、その結果は両社が困惑するほどの大盛況。
今月の8日から全国のCaffeBeneの店舗で、ゲーム内でアイテムをもらえるクーポンを配ったところ、準備してた200万枚が一瞬でなくなり、一部店舗ではクーポンをもらなかったお客さんからクレームが入ったことも…
I Love Coffeのユーザーには20〜30代のOLが多く、一日の訪問者数が100万人を超えさらに増加しているため、カフェの潜在顧客層に直接的に広告したい店舗にとってI Love Coffeeは自分の店舗を効果的にPRできる手段となっています。
5●私が描いたキリンの絵(ネガグリンギリングリム)
開発会社;AWESOMEPIECE(オーサムピース)
絵を描いて、何を表現した絵なのか友達に当ててもらうゲームです。
カカオトークが7月にゲームプラットフォームをオープンした当時からあったゲームです。
特にタッチペンを使うGalaxy Note(ギャラクシーノート)のユーザーから人気を集めました。
6●Chaos&Defense(カオス&ディフェンス)
開発会社:wemade entertainment(ウィメイドエンターテイメント)
スマートデバイスで楽しめるリアルタイム戦略シミュレーションゲームです。
8種類の種族、48個のユニットを提供しています。
今月の11日にiOSのApp Storeで公開したところ、一日で無料人気アプリ1位に上がりました。
7●Special Force NET(スペシャルフォースネット)
開発会社:mobicle(モビクル)
人気オンラインFPS(First Person Shooter)ゲーム「Speacial Force」をスマートフォンに最適化したゲームです。
カカオトークのゲームに登場する以前よりTstoreの無料ゲーム1位になるなどと人気を集めていた作品です。
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iOSのApp StoreもAndroidのGoogle Playも、最高売上アプリ順位の上位圏をカカオトークのゲームが示す比率が圧倒的に高いです。
そしてカカオトーク自身の一日平均売上も2億ウォン〜3億ウォン(1,400万〜2,100万円)といわれています。
現在人気を集めているゲームの特徴として、「普段ゲーマーじゃなかった人たちも友達と一緒にすぐ楽しめる単純なルールのもの」が多いです。
今までゲームアプリの顧客ではなかった人たちがカカオトークというプラットフォームを通じて新たに顧客になっているケースも多いでしょう。
ゲーマーじゃない人たちにもアプローチしやすいメリットもあれば、しつこいゲーム招待メッセージなどで非ゲーマーのユーザーたちが疲労を感じてしまうというデメリットもある、コミュニケーションアプリのゲームプラットフォーム。
LINEがどんなゲームを出して、どんな形でプラットフォーム化するのか、楽しみですね。
>>合わせておすすめ記事
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《参考記事(韓国語)》
japan internet.comの記事(日本語)
ファイナンシャルニュースの記事
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joinMSNの記事
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zdnetの記事
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money todayの記事
betaニュースの記事
韓国経済の記事