カカオトーク友達限定のお正月おみやげ商品が3日で売り切れ(LOTTEドットコム)
SMSやEmail広告経由よりPlusカカ友経由でのクーポン回収率は10倍高い(LG生活健康)
カカオトークで情報発信で単一商品売上げ過去最大(オークション、SINSEGYEモール)
カカオトークは韓国スマートフォンユーザーの95%が使っているSNSです。
企業向けに広告バナーの変わりに、公式アカウントを使った広告ツールを提供しています。
カカオトークのユーザーが企業・芸能人などの公式アカウント、Plusカカ友の友達になれば、企業・芸能人からのメッセージを受け取れる仕組みです。
企業は、クーポン型・応募型・情報提供型など目的に合わせ6種類のメッセージが送れます。
現在、Plusカカ友には130つほどの企業がアカウントを運用していて、企業アカウントの平均友達人数は35万人です。
Plusカカ友サービス提供初期からアカウントを運営しているバーガーキング、OUTBACK STEAK、ロッテデパート、マクドナルドなどは100万人以上の友達を集めています。
あきこちゃんで有名なローソンの公式Facebookページにいいね!している人が34万人、スターバックスコーヒージャパンのページが53万いいねということを考えると、100万人以上の友達を集めているということはなかなかインパクトありますよね。
でも、Plusカカ友で成功している企業は単に友達の人数が多いだけではありません。
カカオトークでのつながりが各企業の売上げにつながっているケースもあるのです。
■ユニクロ
今年4月末にアカウントの運営を開始し、現在まで90万人以上の友達を集めています。
友達になったら、すぐに使える3000ウォンクーポンを発行、毎週指定商品の割引クーポンが届きます。
ユニクロが送信したメッセージが読まれるのは平均44%。
そのうち45%の人がユニクロのオフライン店舗でクーポンを使っています。
従来の紙クーポンの回収率が1%ほどといわれていますので、カカオトーククーポンの集客力のよさがよくわかります。
>クーポン例 カカオトーク友だち限定で3000ウォン割引されています
>店頭にもカカオトーククーポンが使えるというポップが設置されています
■ABCマート
ABCマート公式アカウントの友達は約100万人。
公式アカウントを運営してから、オンラインモール売り上げはもちろん、オフライン店舗の売上げも上がっているそうです。
クーポンの回収率は平均20~30%。
メッセージを読んでもらうのが40%だとして単純計算しても、クーポンを1回発行したら12万人がクーポンを使って商品を買ってくれるということになりますね。
>4万ウォン以上購入時1万ウォン割引する限定クーポン
>割引が適用される商品の種類もいろいろ
■ジョージアコーヒー
新商品発売と同時に、テレビCM、Plusカカ友、※カカオトークのギフティングサービスを同時利用開始。
35万人の友達を獲得し、ギフティング90%セールイベント開始40分でサーバーが落ちるほど注目を集め、物量が早期売切れになりました。
※補足:カカオトークのギフティングサービス
Gifteeという日本のサービスをご存知ですか?
ツイッターやFacebookなどで簡単に友だちにプレゼントできるサービスです。
Gifteeをご存知の方は、Gifteeがカカオトークの中に入っていると考えるとわかりやすいと思います。
カカオトークのギフティングサービスでは、サーティワンのアイス、スターバックスのコーヒー、大手チェーンベーカリーのケーキなどの食べ物からかわいいアクセサリーや雑貨まで種類も様々。
画像出所
カカオトーク内のギフトショップでギフトを購入して友達に送れば、友達はカカオトークのギフト受信箱で確認し、おうちの住所を入れるだけで家で簡単に受け取れます。
もちろん、直接店舗にいってもらったギフトの画面をみせて交換することも可能です。
離れて住んでいる家族、友達にプレゼントしたいときに重宝されそうですね。
Plusカカ友は広告であるにもかかわらず、利用者の90%以上がPlusカカ友からのメッセージをスパムとして感じないと答えています。
Eメールで送られる広告メッセージの場合、平均開封率は1%、SMS/MMSの場合は5%なのに対し、Plusカカ友のメッセージは平均42%程度の開封率を誇ります。
企業アカウントの友達登録を自分で選択できること、企業から割引クーポンやキャンペーン情報など消費者にお得な情報が発信されていることもその原因として考えられますね。
そして、Plusカカ友のメッセージを通じて会員登録したり、顧客情報を入力するなど企業が誘導したいページにたどり着く比率はなんと84%に達するそうです!
企業がPlusカカ友を導入するのに必要な初期費用が2千万ウォンで、メッセージをひとつ送るのに1千万ウォン以上の費用が発生します。
費用だけを考えたら誰でも導入できるものではないかもしれませんが、これほどの効果を出せるなら導入を検討する価値は十分ありそうですね!
参考記事(韓国語)
ZDnet Koreaの記事
Bloter.netの記事
ソウル経済の記事
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