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2012年10月17日水曜日

嫌われ者電力会社、SNSで愛されキャラに?



▲画像出所

この節電の夏、いかがでしたか?

去年の夏、史上初の全国的な停電(ブラック・アウト)が起った韓国でも今年の夏は絶賛節電モードでした。
予告なしの停電で電力を必要とする多くの場所で被害が続出し、電力会社に対する信頼度が落ちる結果となりました。

もともと電力会社は生活に密接に関係しているにもかかわらずあまりユーザーから愛されてないですよね。
電気料金を上げると発表された日には全国から猛烈な批判が殺到しますし。
そんな韓国の電力会社がこの夏行ったSNSを利用した節電キャンペーンが節電にも効果があり、企業イメージアップにも貢献したと大好評です。

●節電に直結したSNSキャンペーンは大成功!

▲Facebookページで共有された電力供給状況

電力会社側は、リアルタイムで電力需給状況を「準備・関心・注意・警戒・深刻」の5段階に分けて知らせていて、その都度SNSに投稿していました。
それをみた国民たちが予備電力が危険水準になる前に絶賛拡散し、節電につながり今年の8月にもあったブラックアウトの危機を無事乗り越えることができたそうです。

協力したのは個人だけではありませんでした。
法務部、知識経済部、文化観光部などの政府部署および、KT、大韓航空、LG電子などの民間企業もSNSでコンテンツの拡散に貢献しました。
ソーシャルメディアの力が見事に発揮されましたね。

●嫌われ者が愛されキャラに?!

SNS企業アカウントを開設して5ヶ月間でファン・フォロワー数が4万人に及び、最近はブログ産業協会で主催した「2012年韓国SNSアワード」で公共機関部門大賞を受賞し、対外的にも認められました。

社内でもこの取り組みは評判がよく、社長も毎日ソーシャルモニターリング結果をチェックするほど関心が高いそうです。

Facebookウォールで「電力会社が友だちのように感じる」というフィードバックがくることも。
実際ページを見てみるとユーザーの参加が目立ちます。

広報担当部署は「これからはSNSを通じて国民に愛される会社に生まれ変われるよう努力する」という抱負を明かしました。

●キャンペーンの内容

▲ユーザーからアップされた節電認証画像(画像出所)

・Twitter、Facebook、Pinterest、YouTube、Me2dayなど様々なSNSを利用
・予備電力のレベルを「準備・関心・注意・警戒・深刻」の5段階に分けて、リアルタイムで状況を知らせる
・節電しりとりキャンペーン
・電力予備率当てクイズキャンペーン
・節電写真アップ
・フラッシュモップ
・キャンペーンリボン
・ユーザーからのコメントには必ず反応する。
・機械的ではなく、人間味ある投稿

ーーーー

夏の集中電力供給期間が終わり、節電キャンペーンも終了しましたが、韓国電力会社のSNSは相変わらずにぎやかです。
先週のお盆期間にはお盆の様子をFacebookページで共有しあうなど、友達のような親近感を感じさせてくれました。
今後もSNSコミュニケーションをさらに強化していく方針で、10月中にブログも新しく開設するそうです。

ランニング・サイクリング・水泳などのトレーニング結果を記録し、友達と共有できるアプリEndomondoとコラボし、エナジー企業という特性に合ったイベントも企画中だそうです。

一般の営利企業と違い、たくさん売れれば売れるほどいいというわけではないというのが電力会社の特徴。だからこそ国民とさらにコミュニケーションをとり、スマートな消費を推奨する義務があると語る広報室の金室長。
納得できますね。

>>韓国電力公社HP
>>韓国電力公社Facebookページ


参考記事(韓国語)
The PRの記事


 
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