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2013年1月10日木曜日

ニュースポータルが緊張!デジタルコンテンツフォーム、カカオページが来月テスト公開

photo credit: ShironekoEuro via photopin cc

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日本ではNHNのLINE(ライン)の人気が絶えない最近です。
しかし、韓国では無料メッセンジャーサービスといえばカカオトーク。
そして現在、Yahoo Japanと組んで日本市場の進出にも積極的に取り組み始めています。

[まとめ]カカオトークCM解禁!LINEとは何が違うの?カカオの便利なサービス12個でお伝えしたように、カカオトークは無料メッセンジャーサービスを超えて様々なサービスを提供しリアルな人間関係に基づいたプラットフォーム構築を目指しています。

そして2013年の上旬に公開すると予告されていた新サービス「カカオページ」が来月中にテストサービスを開始すると発表されました。

※以下の内容は、「韓国版カカオトーク」の発表を元にしております。日本でカカオジャパン社が展開している「カカオトーク」の内容とは異なりますのでご注意くださいませ。

●カカオページとは?
カカオページはデジタル有料コンテンツプラットフォームで、コンテンツの作り手自身が販売価格を決めて運営される方針です。
コンテンツの作成はカカオが提供する編集機能を利用するので別途の開発費用が必要ないのが特徴です。

●「デジタルコンテンツはただ」という認識を根絶したい
コンテンツは全て有料で配信される予定。
カカオは「デジタルコンテンツはただ」というユーザーの認識を根絶し、モバイルコンテンツ市場の価値を見直して良い循環構造を作りたいという趣旨です。
また、それに伴いコンテンツを一定額以下では販売できないように、最低価格制度を適用する方針です。

●販売するコンテンツ数に制限はない
コンテンツの制作者は登録が承認されれば、年会費を払ってコンテンツを数の制限なく制作・販売できます。
ユーザーはカカオのサイバーマネー(仮想貨幣)、「チョコ」でコンテンツを購入します。

●収益配分は?
有料コンテンツの収益は、コンテンツ制作者に50%、プラットフォームホルダーのGoogle(グーグル)/Apple(アップル)に30%、カカオに20%配分される予定です。

●ニュースメディアへの影響が予想される
新年より、韓国の最大ポータルのNaver(ネイバー)のニュースサービスが新しく改編したことで記事を供給していた一部ニュースメディアではトラフィックの急減が不可避となった状況です。
このタイミングでカカオページはニュースメディアにとって新たな配信先となれるという分析です。

カカオも、Naverでニュースキャストというモデルを導入した元NHN副社長をコンテンツ事業統括副社長に任命しカカオページ事業を一任するなど、カカオページを通じたニュース配信に意欲を見せています。
今月の中旬にはメディアを対象にカカオページの説明会も予定しています。

カカオページにアップされたニュースコンテンツがカカオトークやカカオストーリーなどで拡散された場合、その波及力は既存のポータルサイトに劣らないだろうという意見も出ています。
カカオトークは現在PCバージョンの公開も予定していて、層鳴った場合モバイルだけでなくパソコンウェブ上でも影響力を発揮すると予想されます。

[翻訳/編集:Haetsal Lee][原文]


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2012年12月13日木曜日

[まとめ]カカオトークCM解禁!LINEとは何が違うの?カカオの便利なサービス12個

>>カカオトーク公式HP

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2012年12月13日本日、ついにカカオトークのCMが解禁されました。
土屋アンナさん、劇団ひとりさんにより、「スタンプ全部無料編(15秒)」「サプライズバースデー編(15秒)」「WEBスペシャル動画編(60秒)」と3種類のCMが公式ホームページにもアップされています。

▼カカオトークCM「サプライズバースデー編(15秒)」


今年の10月、Yahoo Japan(ヤフージャパン)がカカオジャパンに50%出資したというニュースが流れ、11月にはカカオが本格的にグローバル進出をすると記者会見を行いました。
そして、12月の現在、カカオとYahoo Japanが組んで本格的に日本市場攻略が始まりました。

カカオトークは地元韓国でば総人口の7割が利用するほど、国民的な人気を誇っていますが、日本ではLINE(ライン)の強勢になかなか勝てずにいました。
しかし、Yahoo Japanという巨大なサポートを得た今、これからの展開に注目したいところ。

カカオトークとLINEはモバイル基盤のメッセージングサービスというところは同じですが、カカオトークはサービス開始が早かっただけあって日本では知られていない機能もたくさんあります。

この記事では、そのようなカカオトークの機能12種類を「日本で公式サービス中」のものと、「2013年からオープン予定の新サービス」と「韓国でのみサービス中」の3つ項目に分けてご紹介します。


《日本で公式サービス中》

1●カカオゲーム


2012年7月にサービスを開始して以来、数々の伝説を生み出したカカオトークのゲームプラットフォーム。
その中でも、Any Pang(エニパン)とDragon Flight(ドラゴンフライト)はカカオに入店してからそれぞれ売り上げが400倍、2,800倍増加したといわれるほど、収益性においてもカカオトークプラットフォームが優れていることが立証されました。
日本でもすでにサービスを開始しており、最近勢いを増しているLINEのゲームプラットフォームとの衝突が予想されます。

《参考記事》
・カカオゲーム、10月の売上400億ウォン突破。グローバル進出本格化
・LINEがゲームプラットフォーム化する前に押さえておきたい、カカオトークの成功ゲーム7選

2●Plusカカ友


企業、芸能人、ブランドなどの法人公式アカウントです。
Plusカカ友が送るメッセージは広告であるにも関わらず、ユーザーの90%以上がPlusカカ友からのメッセージをスパムと感じてないというアンケート結果もあります。
ユニクロ、ABCマート、ジョージアコーヒーなど、Plusカカ友でクーポンを発行し実際の売り上げ向上を実現させた企業もちらほら。

《参考記事》
・カカオトークを使ったマーケティング成功事例〜韓国国内でSNSマーケティングで売上増加〜

3●動くスタンプが全部無料


LINEが感情を伝えられるスタンプの有料化で売り上げを伸ばしている中、カカオトークは数百種類ある動くスタンプをすべて無料公開すると打ち出しました。
静止画のスタンプもかわいいけど、動くスタンプのかわいさはまた別物!

4●着せ替えテーマを自由に


もともとのデザインもかわいいけど、ずっと使ってたら飽きるかも…という人には朗報です。
カカオトークはチャットルームの壁紙設定だけじゃなくて、テーマ自体を変更できます。
その日の気分に合わせていろんなデザインを試してみたいですね♪

5●世界初!最大5人までグループ通話


世界初で最大5人まで対応できる無料グループ通話。
※mVoIP基盤の【HDボイス+WIFI/3G/LTE環境全て対応+無料+グループ通話】等を実現した機能として、世界初となります。(公式ホームページより)
WIFI/3G/LTEすべての環境に対応しているというのは嬉しい!

6●カカオストーリー


画像共有SNSです。
2012年3月にサービスをオープンししました。
カカオトークのアカウントと連動されているので、新しくアカウントを取得して友達を探す手間なしに使えるのが魅力です。
現在ユーザーは2,800万人と韓国国内ナンバーワンSNSとなっています。

《参考記事》
・韓国で人気の韓国産SNS7つまとめ

《2013年韓国で新登場するサービス》

7●カカオページ

▼カカオページのプロモーションビデオ(韓国語)


様々なデジタルコンテンツを制作・マーケティングに利用できるモバイルコンテンツプラットフォームで、来年サービスオープン予定です。
カカオが提供するウェブ編集機能を使って誰でも簡単にコンテンツを制作して販売できて、カカオトークの人脈を利用して素早く拡散させられるものになる予定です。
すべてのコンテンツは創作者が価値や販売価格を決定するシステムになります。
カカオページはオープンプラットフォームで誰でも自由に参加できます。
収益配分はカカオが20%、コンテンツ供給者が50%をとる構造で、有料コンテンツでのみ運営される方針です。

人気ブロガーが有料メルマガをカカオページでも作成して販売するなど、使い方は無限に広がりそうですね。

《参考記事ー韓国語》
IT Todayの記事

8●トークPlus【日本先行公開】

▲画像出所:CNET Japan

カカオトークのチャットルームで直接いろんなアプリを連動させるサービスです。
ユーザーは友達とチャットしながら同時にトークプラスで提供する地図、ゲーム、音楽などのコンテンツを共有できます。
この機能はYahoo Japanの各種サービスと連携し、日本で先行公開するそうです。

《参考記事》
IT Todayの記事(韓国語)
APP womanの記事(日本語)

9●ストーリーPlus

ストーリーPlusは地域商人および中小企業が韓国では最大のモバイルSNSであるカカオストーリーを友達の人数制限なしに利用できるようにしたサービスです。
相対的にマーケティング・プロモーションにコストを割けない地域商店や中小事業主にとって低予算で利用できる効果的なマーケティング手段になれるのではないでしょうか。

《参考記事ー韓国語》
ZDNET Koreaの記事


《現在韓国でのみサービス中》

10●カカオスタイル


2012年の9月よりオープンされた、ファッション通販プラットフォームです。
約30カ所の韓国国内人気オンライン通販サイトが入店しています。
サービス開始して1ヶ月で損益分岐点を超えたとのことです。
カカオが作っていく共生のモバイル生態系に中小事業主の参入チャンスを大幅に拡大するための一環なのだそうです。
購入システムは以前より搭載されている「ギフティング」機能を利用し、簡単に決済できます。

《参考記事》
・カカオトーク、ゲームの次はファションまで制覇する

11●カカオギフティング(Eコマース)

▲画像出所

カカオトークに搭載されたプレゼント機能です。
もちろん、自分用に購入することも可能です。
食品、生活用品、化粧品、雑貨などいろんなジャンルの商品を割引された価格で購入できるのが魅力です。
決済はクレジットカードもしくは携帯料金に含めることで簡単に済ませられます。
プレゼントを受け取った人が直接希望する配送地を入力するシステムなので、友達の住所を知らなくてもプレゼントできるのが便利!

《参考記事》
・カカオトークを使ったマーケティング成功事例〜韓国国内でSNSマーケティングで売上増加〜

12●カカオアジト

▲画像出所

招待された友達のみの秘密グループ作成機能です。
会話はもちろん、画像・動画・ファイル・音楽・現在地・スケジュール・To do list・連絡帳まで共有できるので、プライベートだけでなくビジネス用途でプロジェクトメンバーの情報共有ルームとしても利用できそうです。


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2012年10月31日水曜日

Yahoo Koreaの事業撤退から考えるモバイル戦争


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Yahoo Korea(ヤフーコリア)が韓国で事業を撤退するというニュースが話題になりました。
Yahooといえば、日本ではショッピングオークションニュースなど幅広い分野で愛されているNo1ポータル。
今年の6月に宮坂学氏が新たに代表取締役に就任して以来、「爆速」をスローガンに掲げ、言葉通り爆速で変化している企業でもあります。
そんなYahoo Japan(ヤフージャパン)とは対照的にYahoo Koreaは長年韓国でのシェアをNaver(ネイバー), Daum(ダウム)などの競合ポータルに奪われ経営不振に悩まされていました。
そしてその結果、韓国で、アジアでは初めての事業撤退を宣言。
まるで狙ったかのようにその次の日にYahoo Japanのカカオに50%出資のニュースが出たときは衝撃が2倍でした。

Yahoo Japanが爆速で変革を繰り返している中、一体Yahoo Koreaに何が起きたのでしょうか。

●90年代後半ポータル市場の王様だったYahoo Korea
▲2000年のYahoo Korea画面

1997年、Yahoo Koreaがサービスを開始した当時はポータルというよりも検索エンジンという概念のもので、インターネットユーザーのほとんどはYahoo Koreaをホーム画面に指定して使っていました。
インターネットといえばYahooという状況だったのです。

それなのに今圧倒的にシェアを奪われサービス廃止にまで追い込まれたのはどうしてでしょうか。

●競合のNaverとDaumの急成長

▲2012年8月 韓国ポータルのシェア率(データ参照)

今韓国で一番使われているポータルといえば間違いなくNaverです。
Naverは他のサービスと比べて少し遅めの1999年にサービスを開始し、2002年に知識共有サービスのNaver知識iNの公開をきっかけに急成長をとげシェアを広げました。
一方、No2ポータルのDaumは1997年に韓国初の無料メールサービスのHanmail(ハンメール)を提供しユーザーを増やしていきました。1999年よりコミュニティーサービスの「Daum Cafe(ダウムカフェ)」をスタートし、国内のオンラインコミュニティー文化を活性化させました。

●Yahoo Koreaの収益が年々激減

急成長してきた競合にシェアを取られながら、収益は年々減少していました。
2007年に有限会社に切り替わる前に発表した売上数値が最も最新のもので、785億ウォン(約57億円)。
検索シェアは減っていましたが、検索広告子会社のオヴァーチュア・コリアの売上がYahoo Koreaを支えてきました。
しかし、2010年10月NHN(Naver)が子会社NHNビジネスプラットフォームを設立し、独自の検索広告市場に参入し始めてから主な収入源までなくなってしまいました。
最近では、Daumも独自広告プラットフォームを運営すると宣言し、160億ウォン(約12億円)ほど売上がさらに減ると予想されていました。
Yahoo Japanの昨年の売上が2,924億円、営業利益1,596億円であることと比べると驚く数値です。Yahoo KoreaはJapanの売上の1.5%にしか満たなかったわけです。

●韓国の一人当たりインターネットのトラフィックは世界一
▲画像出所

韓国といえば、総人口5,000万をやっと超える小さい国にも関わらず全世界のIPトラフィック総量の10%を使っているインターネット強国です。
一人あたりのインターネット・トラフィックも世界1位、スマートフォンからのトラフィック利用量もグローバル平均の3.2倍で世界1位です。
PCとモバイル両面において世界一のヘビーユーザーである韓国は今、モバイル戦争の真っ最中です。

●韓国のモバイル戦争
▲Cyworldの主利用率が年々落ちている(データ出所)

近年、モバイル市場の急成長にうまく対応できずシェアを失いつつあるサービスが増えています。

韓国No1SNSのCyworld(サイワールド)はモバイル対策がうまくできなかった結果、今は利用率はもちろん新規加入者数においてもFacebook(フェイスブック), Twitter(ツイッター), カカオストーリー(kakao story)に負けて苦戦しています。
今は全面的にモバイル部門強化を目指し、改革を行っています。
大手通信会社のKTHが運営するポータルParan(パラン)は、事業不振によりポータルサービスをあきらめてモバイル事業のみに方向転換しました。
国内ではMSN Messangerより強かったPCメッセンジャーサービスNate ON(ネイトオン)も、カカオトーク(kakao talk)にNo1の地位を取られました。
しかしモバイル分野で成功したと言われるサービスにも悩みはあります。
例えばカカオトークは今年の売上が500億ウォン(約37億円)に達すると期待されていますが、相変わらず年間基準では赤字が続くと予想されているのです。

既存のPCインターネット企業がモバイル時代に素早く対応できず苦戦している一方、モバイルを基盤に新たに成長した企業も確実な収益モデルが作られず悩んでいる状況です。

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●Yahoo Koreaはモバイル戦争でも負けた

近年ではYahoo Koreaはこれといったサービスは特に出せてなかった模様。
ショッピング機能も、外部パートナー企業のサービスで、Yahoo Japanの人気サービスのオークションもありません。
昔から特に変わったところもなく、正直モバイルだけではなく全般的に存在感が薄かったのは事実です。

それがモバイルとなると競合との差がより開いていました。

●Yahoo Koreaの存在感の薄さをNaverと比較すると?
▲Naver独自のアプリマーケット

単純に数だけ比較してみましょう。
Yahoo Koreaが提供しているスマートフォンアプリは7つのみ。
Naverは50個ほど。7倍以上ありますね!
しかもNaverの場合、提供しているのは自社のアプリだけではありません。独自のアンドロイドアプリマーケットも運営しています。今までは無料アプリのみを扱っていましたが、今後は有料アプリにまで領域を拡大するそうです。
Naverの運営会社であるNHNの日本法人はあのLINEの開発社でもあります。モバイル事業に力の入れ具合が全く違うのがわかりますね。

※韓国ではiOSのApp StoreやAndroidのGoogle Play以外にも、様々なアプリマーケットがあり活性化されています。

●今後さらに「モバイル」がポイントとなる

今回Yahoo Japanがカカオに出資した目的は
「双方の開発力・顧客基盤を組み合わせ、スマートフォンに特化したコミュニケーションサービスの市場の活性化と一層の拡大を図る」
▲by itmediaの記事
ためと報道されました。


また、つい最近DeNAより実名登録制のスマートフォン通話アプリ「comm(コム)」がローンチされ、公開初日に日本APP STORE無料総合ランキング1位を獲得するなど話題になっています。

何かと「モバイルサービス」が注目を浴びている最近ですが、このモバイル市場は今後さらに増えると予想されています。
今まで韓国の話をしてきましたが、日本国内に目を向けてみると実は日本ってまだスマートフォンの普及率が20%にしか満たないんです。要するにまだまだ市場が伸びるチャンスがいくらでもあるということです。

●グーグル(Google)ですらモバイルビジネスは完全にコントロールできてない

最近のグーグルとNHNの実績をみると、急速なモバイル市場拡大で影響をうけているのはYahoo Japanだけの話ではないことがわかります。
グーグルの今年の3クォーターの純利益は去年の同時期に比べて20%減っています。
これはグーグルの収益の大きい部分を示す検索広告の売上が鈍化したためです。
代わりにモバイル検索が増えましたが、モバイル広告の単価と収益がPCに比べて著しく少ないのが原因です。

NHN(韓国でNo1ポータルNaverを運営)も、今年の2クォーターでモバイル検索が全体検索の半数近くありましたが、モバイル検索広告の収益は全体の10%にも満たない状況でした。
スマートフォンの画面では既存PCの広告モデルをそのまま適用できない上、モバイルコマース市場も複雑な決済手続きなどで期待通り成長しなかったといわれているためです。

グーグルですらまだモバイル市場に関しては思う通りいってないのが現実。
今後さらに増えるだろうモバイルビジネスの需要に応えるチャンスはまだまだあります。

●Yahoo Koreaが韓国から撤退した今後もモバイル競争は加速化する
▲画像出所

お気づきの方も多いことでしょう。LINEとカカオトーク、実は両方韓国資本の会社のサービスです。(※LINEの開発は日本法人のNHN Japan)
Yahoo Koreaがモバイル戦争で負けて韓国から撤退した今後も、韓国のモバイル戦争は世界でも引き続き繰り広げられています。

LINEは全世界で6000万人のユーザーを抱え、そのうち半分以上が日本国内ユーザー。
一方、カカオトークは全世界で6500万人のユーザーを抱え、日本国内でも200万人のユーザーがいます。カカオトークは地元の韓国では4200万人が使うほどの人気を誇っています。

地元韓国ではEC連携、ソーシャルゲームのプラットフォーム化など多くの機能を持って圧倒的な人気のカカオトークですが、日本ではメッセージ機能・法人アカウント機能のみ。
しかも、カカオはベンチャーなのでNHNjapanのようにテレビCMを作ったりとマーケティングに力を入れることもできなかったので、日本市場に関してLINEには敵わなかったのでしょう。
しかし、Yahoo Japanと連携した今、今後のLINE VS カカオトークはさらに激しい戦いになる予感です。

ーーー

めまぐるしく変化が起きている中、素早く対応できないものは取り残されていくどころか排除されていきます。それは大きい企業でも例外ではないというのは今までの歴史の中で何度も何度もありました。
今回のYahoo Koreaの撤退もその例ではないでしょうか。
世界から排除されないようには、失敗した先人から教訓を得て、先読みして行動していきたいと改めて考えさせられるこの頃です。


《参考記事(日本語)》
markezineの記事
日経BPコンサルティングのデータ

《参考記事(韓国語)》
wikitreeの記事
money todayの記事
money todayの記事
inside social webブログの記事
incruitの記事
zdnetの記事
zdnetの記事


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2012年10月29日月曜日

LINEがゲームプラットフォーム化する前に押さえておきたい、カカオトークの成功ゲーム7選

▲画像出所

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※(2012年11月19日追記)ラインのゲームプラットフォームが本格的にオープンしました byLINE公式ブログ

「年内にLINEが本格的にゲームプラットフォーム化する!」

7月に行われたNHN Japanのカンファレンスで、今後のマネタイズの話と同時に発表された、ゲームアプリのLINE Birzzle(ラインバズル)。
10月9日のNHN Japanの発表によると累積ダウンロード1,000万件を突破したそうです。
そして年内にLINE Gameで追加で10タイトルのゲームアプリを公開する予定。
グローバル登録ユーザー数6,500万人を突破し、日本のモバイルコミュニケーションアプリ市場で独走しているLINEが本格的にゲームプラットフォーム化したらモバイルゲーム業界に与える影響は大きいでしょう。
LINEがゲームプラットフォーム化したとしたら、どんなゲームが成功する確率が高いのだろうかと気になっている方も多いでしょう。

そのヒントをカカオトーク(kakao talk)から見つけられるかもしれません。

カカオトークといえば最近Yahoo Japan(ヤフージャパン)が50%出資したことで話題になった韓国のモバイルコミュニケーションアプリ。
実は今年の7月よりすでに本格的にゲームプラットフォームを公開し、実績を次々と生み出しているのです。

一体どんなゲームが人気を集めているのでしょうか。

※ここでご紹介する順番とゲームの順位は関係ありません。
1●Any Pang(エニパン)
開発会社:SUNDAYTOZ(サンデートズ)

いうまでもなく圧倒的な1位です。全国的なAny Pangブームを引き起こし、東方神起のジェジュンなど有名芸能人もはまっているのだと。
お盆の時期にはいつも仲の悪かった姑さんとAny Pangで盛り上がったという声があがってくるなど、年齢・性別関係なしに愛されているゲームです。
LINE Birzzleが公開してから95日で累積ダウンロード1,000万件を記録したのなら、Any Pangは公開後50日で累積ダウンロード1,500万件の実績です。

一日の売上は2億5000万ウォン(約1,750万円)と、収益創出にもつながることが立証されました。

本来ゲーマーじゃなくても簡単に操作できるパズルゲームで、ゲームをたくさんプレイするためには友達に「ハート」を送ってもらう必要性があり、周りを巻き込んで楽しむ仕組み。
国内人口80%がカカオトークのアクティブユーザーってぐらい急力なソーシャルグラフとその特性を配慮したそのような設計が決め手にだったのでしょう。

Any Pangの成功で、Candy Pang、Change Pang Pang(チェンジパンパン)、Boseok Pang(宝石パン)、Space Pang(スペースパン)、Puzzle Zoozoo(パズルジュージュー)などと類似のパズルゲームが次々と出ていて、現在カカオでPang類ゲームのリリースに制限をかけている状況だそうです。

《参考記事》
韓国でソーシャルゲームを出すならローカルSNSのプラットフォームを狙え

2●Candy Pang(キャンディーパン)
開発会社:wemade entertainment(ウィメイドエンターテイメント)

Any Pangの後にでたパズルゲームです。
公開して15日間で累積ダウンロード1,000万件達成。
公開して5日の時点で一日売上2億ウォン(約1,400万円)突破。
おかげで会社の株価も50%あがったそうです。

3●Dragon Flight(ドラゴンフライト)
開発会社:ネクストフロア

今月の8日から一週間、韓国App Storeで最もダウンロード数の多かった無料アプリです。iPhoneとiPad両面において2週間連続トップを守り抜きました。
ゲームのルールはシンプル。ドラゴンに乗って空を飛びながら敵を撃ち落とし、コインを集めるものです。乗っているドラゴンは自然に前進するのでコントロールするのは左右方向のみです。
Dragon Flightの一日の売上は3億ウォン(約2,100億円)と推定されていて、しかも開発会社のネクストフロアは金代表一人でやっているというところでも業界で注目されています。一部外注作業をのぞき、一人で作ったゲームが大ヒットしたということで韓国版シリコンバレーの奇跡とも評価されています。
※追記:2012年10月31日現在、Dragon Flightの日間売上は20億ウォン(1億5千万円)と推測されているそうです

4●I Love Coffee(アイラブコーヒー)
開発会社:PATISTUDIO(パティスタジオ)
▲I Love CoffeeとCaffebeneのコラボイベント

現在、韓国・中国・タイ・台湾の4カ国で利用者数が1,000万人を突破し、一日の売上は1億5000万ウォン(約1,050万円)となっています。
カフェを運営するソーシャルゲームのI Love Coffeeは、先日全国フランチャイズカフェのCaffeBene(カフェベネ)と共同プロモーションを行い、その結果は両社が困惑するほどの大盛況。
今月の8日から全国のCaffeBeneの店舗で、ゲーム内でアイテムをもらえるクーポンを配ったところ、準備してた200万枚が一瞬でなくなり、一部店舗ではクーポンをもらなかったお客さんからクレームが入ったことも…
I Love Coffeのユーザーには20〜30代のOLが多く、一日の訪問者数が100万人を超えさらに増加しているため、カフェの潜在顧客層に直接的に広告したい店舗にとってI Love Coffeeは自分の店舗を効果的にPRできる手段となっています。

5●私が描いたキリンの絵(ネガグリンギリングリム)
開発会社;AWESOMEPIECE(オーサムピース)

絵を描いて、何を表現した絵なのか友達に当ててもらうゲームです。
カカオトークが7月にゲームプラットフォームをオープンした当時からあったゲームです。
特にタッチペンを使うGalaxy Note(ギャラクシーノート)のユーザーから人気を集めました。

6●Chaos&Defense(カオス&ディフェンス)
開発会社:wemade entertainment(ウィメイドエンターテイメント)

スマートデバイスで楽しめるリアルタイム戦略シミュレーションゲームです。
8種類の種族、48個のユニットを提供しています。
今月の11日にiOSのApp Storeで公開したところ、一日で無料人気アプリ1位に上がりました。

7●Special Force NET(スペシャルフォースネット)
開発会社:mobicle(モビクル)

人気オンラインFPS(First Person Shooter)ゲーム「Speacial Force」をスマートフォンに最適化したゲームです。
カカオトークのゲームに登場する以前よりTstoreの無料ゲーム1位になるなどと人気を集めていた作品です。

ーーーー

iOSのApp StoreもAndroidのGoogle Playも、最高売上アプリ順位の上位圏をカカオトークのゲームが示す比率が圧倒的に高いです。
そしてカカオトーク自身の一日平均売上も2億ウォン〜3億ウォン(1,400万〜2,100万円)といわれています。

現在人気を集めているゲームの特徴として、「普段ゲーマーじゃなかった人たちも友達と一緒にすぐ楽しめる単純なルールのもの」が多いです。
今までゲームアプリの顧客ではなかった人たちがカカオトークというプラットフォームを通じて新たに顧客になっているケースも多いでしょう。

ゲーマーじゃない人たちにもアプローチしやすいメリットもあれば、しつこいゲーム招待メッセージなどで非ゲーマーのユーザーたちが疲労を感じてしまうというデメリットもある、コミュニケーションアプリのゲームプラットフォーム。
LINEがどんなゲームを出して、どんな形でプラットフォーム化するのか、楽しみですね。


>>合わせておすすめ記事
■カカオトーク、ゲームの次はファッションまで制覇する
■カカオトークがロゴを変えたわけとは?
■カカオゲーム、10月の売上400億ウォン突破。グローバル進出本格化!



《参考記事(韓国語)》
japan internet.comの記事(日本語)
ファイナンシャルニュースの記事
ファイナンシャルニュースの記事
joinMSNの記事
joinMSNの記事
zdnetの記事
zdnetの記事
zdnetの記事
zdnetの記事
zdnetの記事
money todayの記事
betaニュースの記事
韓国経済の記事

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2012年10月10日水曜日

地域商人を笑顔にする韓国のクーポンサービス6選



▲画像出所:ガジェット通信


先月の20日、Facebookがクーポン付き広告サービス「Facebook Offers」を世界規模で提供し、新機能を追加して有料化しました。韓国でも最近大手ポータルサイトのNaverがクーポン事業に参入し注目を浴びています
このようなクーポンサービスは、消費者にとっては金銭的なメリット以外にも今まで知らなかったお店を知る機会を提供してくれます。
裏返すと、あまり宣伝費用をかけられない小規模商人もクーポンの発行で比較的安い費用で集客をできるというメリットがあり、地域商圏活性化の鍵としても考えられています。
最近韓国で活発な動きを見せているクーポン系サービスをまとめました。

1●Naverクーポン【ポータル】


今年の9月26日よりサービスを開始しました。
国内ではNaverまとめやLINEで有名なNaverですが、韓国ではポータル業界シェア70%のNo1ポータルサイトです。
そんなNaverではじめたクーポンサービスはポータルサイトならではの魅力がたくさんです。
お店が無料でクーポンを発行すると、Naver地図やWing spoon(モバイルグルメ検索サービス)、Me2day(SNS)などNaverサービスの検索結果に表示されます。
発行できるクーポンの種類も様々。
訪問回数によりいろんなメリットがあるスタンプ型クーポンや常連さん優待クーポンなどがあります。
クーポンの顧客分析や持続的な管理も可能です。

利用者には、位置情報を利用し現在地から近いところですぐクーポンが使えるお店情報を提供してくれるところが便利です。

>>公式HP

2●Im IN クーポン【SNS】


Im INは現在地にチェックインし、友だちと共有できる位置情報基盤のSNSです。
クーポンサービスは従来大手フランチャイズに法人提携で提供されていましたが、去年の12月より小規模事業者向けに無料で提供されました。
クーポンの支給方法も位置情報基盤SNSならではの、チェックインするとその場でクーポンをもらえるものです。
クーポン発行業者には、イベントの効果を測定できる各種データも提供されます。
Im INを運営しているKTHは、1981年創立され韓国の通信業界を支えてきたトップ企業KTの関連会社。
そのため、長年蓄積された膨大なデータを利用できるのが特徴です。
ソーシャル商人学校にて小規模商工業者向けにIm INを使ったマーケティングを教える活動もしています。

>>公式HP

3●SeeOn【SNS】


Im INと同じく位置情報基盤SNSです。
クーポンを提供しているお店の半径500m以内でチェックインすると割引券がもらえるのは他のサービスと同じですが、少し変わったところがあります。
ユーザーがチェックインをするとポイントを与え、ポイントがたまったら現金で返すというサービスを実施しているのです。
その代わりに、クーポンを提供するショップは3ヶ月20万ウォーん、6ヶ月30万ウォン、1年50万ウォンという風に利用料を支払うことになっています。

>>公式HP

4●Ticket Monster【ソーシャルコマース】


2010年設立され、韓国国内でソーシャルEコマースブームを引き起こしたサービスです。
ウェブ版とモバイル版両方運営していて、モバイル版では位置情報を利用し現在地から近いところで利用可能なクーポンが検索可能です。

>>公式HP

5●Coupang【ソーシャルコマース】


韓国ソーシャルコマース業界で初めて黒字を出したサービスです。
ソーシャルコマースの本場であるアメリカでもGroupon以外黒字を出した会社がなかったことを考えるとかなり目立つ実績です。(2012年6月データ)

会員数は韓国国内業界最大の1千200万人です。
韓国という市場に特化し、一般的な通販も同時に行っています。
早くて安全な配送のために独自の物流センターを構築し、地域クーポン取引と通販取引が半々の比率で行われています。

>>公式HP

6●≪サービス予定≫カカオトーク【SNS】


カカオトークはすでに法人アカウントであるカカ友で、企業が独自でクーポンを発行できる仕組みを提供しています。
カカ友を使ったマーケティングは成功事例を多数残しており、その一部を過去エントリー「」でご紹介しています。

カカ友は有名企業を対象としたものですが、それとは別に中小規模事業者を対象にしたサービスモデルも出す予定だそうです。
中小規模事業者は誰でもカカオトーク内でチャットルームを作り、顧客管理・PR・マーケティングを行うことができるそうです。
どんな形でサービスが公開されるか楽しみです。

>>公式HP


参考記事(韓国語)
ETNEWSの記事
Bloter.netの記事
Bloter.netの記事
ZDNETの記事


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