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※本記事はTHIS IS GAME.COMの記事を参考に作成しました。
世界初のデジタル水族館「IQARIUM」が今年の7月韓国でオープンしました。
開発はあのモバイルゲーム開発会社COM2USが担当し、約3年に渡り製作されました。
IQARIUMはゲーム会社がコンテンツ企画・開発しただけに、マルチネットワークに対応する多数のディスプレイとタッチスクリーン、位置情報、モバイルデバイス連動、4D劇場など、各種IT技術が使われているのが特徴です。
本物の魚がいない水族館なんて…って思われた方もいらっしゃることでしょう。
しかしデジタル水族館ならではの楽しみ方がたくさんあります
1●人工知能(AI)を通じてリアルタイムで泳ぐ魚たち
ゲームではないデジタル水族館に挑戦した理由がなんですか?という質問にCOM2USの関係者は「テーマパークもオフラインでお客さんに楽しみを届ける一種のゲームだと考えたため」と説明しました。
世界初のデジタルテーマパークであるだけに、多くの難関にぶつかったというCOM2USですが、日ごろのゲーム開発のノウハウでひとつずつ問題を解決できたそうです。
「魚を映像で作った場合」動きが単調になり、持続的に新しい動きがみたいお客さんが飽きてしまいリピート率が下がるかもしれないというのも大きな問題でした。
そこでCOM2USは魚1匹ごとに人工知能を追加し、本物のように変化する魚の遊泳を具現化させました。
それで魚たちは暗礁があれば避けて、えさを与えると付いてきて、触ると逃げるなどより現実味のある動きを出すようになりました。
2●魚とコミュニケーションが可能な水族館
水族館の特徴は、陸地では見れない水中生物を見れるということです。一方、水中の生物なので直接触ったり呼び寄せるなどのコミュニケーションが不可能という限界がありました。
しかし、IQARIUMはデジタル展示場の特徴を極大化させ、魚がお客さんについていったり、甘えるなどいろんなコミュニケーションを追加しました。
入り口で配られるiPod Touchを使って他のお客さんたちと魚を誰がもっとたくさん見つけたか争ったりゲームを楽しむこともできます。
3●ゲームエンジンを活用し、随時アップデート可能な水族館
今までのデジタル展示館は主に映像を写す形だったためアップデートが容易ではないというデメリットがありました。そのため、デジタル展示館は一回きりか期間限定で行うことがほとんどでした。
しかし、IQARIUMは施設の全てがデジタル展示館で持続的にサービスを提供しなければいけないため、映像ではなくゲームと同じくゲームエンジンで製作されました。
そのため、IQARIUMはゲームのようにシーズンによって魚の色を変えたり、雪を降らせたりなど、柔軟なアップデートが可能です。
4●アドベンチャーゲームをやっているようなストーリーがある水族館
「IQARIUM」の観覧客は、近隣の海で古代遺跡が発見されたため探検隊員になり潜水艇に乗り込み、海の中の研究基地に向かうというストーリーがあります。
ただ魚を見るだけではなく、映画の主人公のように深海を探検できる楽しみ方もできます。
5●モバイルデバイスをフル活用
モバイルゲーム会社のCOM2USがコンテンツを企画・開発しただけに、モバイルデバイスが活用されています。
入り口で配られるiPod touchを活用し、ディスプレイに映った映像とモバイルデバイスを連動させ、魚により現実味を与えました。
観覧中にはモバイルデバイスを使って各種ミッションに参加しゲームを楽しめます。
観覧客の中でゲームの順位を付けることもでき、ゲーム終了後はモバイルデバイスに自分の順位が表示されます。
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COM2USでは現在IQARIUMの開発のノウハウを活かし、モバイル釣りゲームを開発中で、今年の下半期にリリース予定だそうです。
IQARIUMで見たお魚と、おうちに帰ったらゲームで楽しめるわけですね。
COM2USの開発チームは、水中探査のため、水族館だけではなく実際海に行って生態を観察したそうです。
そのため新入社員を除き全員スクーバーダイビングアドバンスの資格を取得したそうですね。
開発チームが直接海にもぐって作り出した水族館と釣りゲームがとても楽しみです。
参考記事(韓国語)
THIS IS GAME.COMの記事
ZDNETの記事
EDAILYの記事
iNEWSの記事
Youtubeより